2014.03.19 Wed
日本最高技術で防音室工事
マンションの自宅でサックスの練習をしたいと言われていた方の依頼で、
防音室の設計&工事を行いました。
色々情報を集めてみると、サックスは楽器の中ではドラムや
エレキギターに次いでよく音の響く(煩い)楽器の様でした。
音量で言うと、110~120dbに相当。
電車が通過するときのガード下で100dbだそうなので
周りの方にとってはかなりの騒音ということになります。
防音工事専門の会社にお願いすると、どうしても金額が高くなってしまうので
当初は、設計監理だけを防音専門の会社にお願いしようと考えていました。
ただ、マンションの場合は特に近隣とのクレーム問題が発生しやすく、
保証の問題があるので、設計~工事まで全てを防音会社にお願いすることに。
念入りに下調べを行い、計画していた防音工事の設計図を持って、
防音会社のショールームに伺い、希望を伝えて相談しました。
ショールームでは、色々な場所で音量の違いを体感できるので、
凄く分かり易く説明して頂けました。
数日後、防音工事会社の方からの設計図が上がってきましたが、
当初こちらが計画したものより、若干、緩いようにも感じました。
下地の作り方などは殆ど同じでしたが、中に充填する断熱材が、
当初、セルロースファイバーで計画していましたが、防音会社の提案では
グラスウールだったり、室内の四隅の隅切りを行う予定でいたのですが、
それは無くなっていました。
もともと、北側に窓のある6帖の洋室だったので、こちらの提案では
インナーサッシのガラスを防音(遮音)ガラスにし、室内側のドアは
内側に開く防音ドアと、更に外側(廊下側)にも普通のドアを入れ、
二重にして住戸内にも音が響かないように計画していました。
防音会社の提案では、通常はインナーサッシのガラスは普通のガラスを入れ、
防音ガラスまでは使用しないそうですが、今回はこちらの提案を取り入れて
敢えて、防音ガラスで設計してくれたようです。
室内側の二重ドアだったものは、シングルの防音ドアだけになっていました。
これで、隣家と上階には65dbの軽減を保証してくれるのだそうです。
これは、今の日本の防音技術の最高レベルのもだそうで、
その技術では、65dbまでしか保証できないのだそうです。
この防音工事を行えば、もし、サックスを拭いて110dbの音が出たとしても、
45db以下の音に軽減されて、隣家や上階には聞こえるそうです。
通常の会話の音量は60dbと言われていて、静かな図書館や静かな住宅街、
静かな事務所などで40~50dbと言われているので、普通に生活すれば、
殆ど気にならない音ということになります。
この内容で施主と契約してもらい、防音工事を行ってもらいました。
そして、先日、工事後の防音測定に立ち会ってきました。

防音測定風景
測定結果は、工事の精度が高かったのか、元のマンション自体の
躯体の造りなども良かったのか、色々な良い条件が整い、結果的には
隣家や上階で65dbを二段階上回る、75dbを軽減する結果となりました。
75dbを軽減すると言っても、ピンと来ないと思うのですが、、、、
110dbの音量を出し、隣家の部屋で聞くと、その部屋に置いてあった
目覚まし時計の秒針よりも小さい音でしか聞こえなかったのです。
これなら思いっきりサックスを吹いても、隣家の方は、聞き耳を立てて
なんとかやっと、かすかに音が聞こえる程度です。
その後、仕上げ工事として、壁・天井の一部に珪藻土を塗り、
床にはセラミックコーティングされたコルクタイルを貼ったので
もしかすると、更に音を吸引する結果になっているかもしれません。
これなら、マンションでも安心して楽器の演奏ができますね。
* Y's design studio *
防音室の設計&工事を行いました。

色々情報を集めてみると、サックスは楽器の中ではドラムや
エレキギターに次いでよく音の響く(煩い)楽器の様でした。
音量で言うと、110~120dbに相当。
電車が通過するときのガード下で100dbだそうなので
周りの方にとってはかなりの騒音ということになります。
防音工事専門の会社にお願いすると、どうしても金額が高くなってしまうので
当初は、設計監理だけを防音専門の会社にお願いしようと考えていました。
ただ、マンションの場合は特に近隣とのクレーム問題が発生しやすく、
保証の問題があるので、設計~工事まで全てを防音会社にお願いすることに。
念入りに下調べを行い、計画していた防音工事の設計図を持って、
防音会社のショールームに伺い、希望を伝えて相談しました。
ショールームでは、色々な場所で音量の違いを体感できるので、
凄く分かり易く説明して頂けました。
数日後、防音工事会社の方からの設計図が上がってきましたが、
当初こちらが計画したものより、若干、緩いようにも感じました。
下地の作り方などは殆ど同じでしたが、中に充填する断熱材が、
当初、セルロースファイバーで計画していましたが、防音会社の提案では
グラスウールだったり、室内の四隅の隅切りを行う予定でいたのですが、
それは無くなっていました。
もともと、北側に窓のある6帖の洋室だったので、こちらの提案では
インナーサッシのガラスを防音(遮音)ガラスにし、室内側のドアは
内側に開く防音ドアと、更に外側(廊下側)にも普通のドアを入れ、
二重にして住戸内にも音が響かないように計画していました。
防音会社の提案では、通常はインナーサッシのガラスは普通のガラスを入れ、
防音ガラスまでは使用しないそうですが、今回はこちらの提案を取り入れて
敢えて、防音ガラスで設計してくれたようです。
室内側の二重ドアだったものは、シングルの防音ドアだけになっていました。
これで、隣家と上階には65dbの軽減を保証してくれるのだそうです。
これは、今の日本の防音技術の最高レベルのもだそうで、
その技術では、65dbまでしか保証できないのだそうです。
この防音工事を行えば、もし、サックスを拭いて110dbの音が出たとしても、
45db以下の音に軽減されて、隣家や上階には聞こえるそうです。
通常の会話の音量は60dbと言われていて、静かな図書館や静かな住宅街、
静かな事務所などで40~50dbと言われているので、普通に生活すれば、
殆ど気にならない音ということになります。
この内容で施主と契約してもらい、防音工事を行ってもらいました。
そして、先日、工事後の防音測定に立ち会ってきました。

防音測定風景
測定結果は、工事の精度が高かったのか、元のマンション自体の
躯体の造りなども良かったのか、色々な良い条件が整い、結果的には
隣家や上階で65dbを二段階上回る、75dbを軽減する結果となりました。
75dbを軽減すると言っても、ピンと来ないと思うのですが、、、、
110dbの音量を出し、隣家の部屋で聞くと、その部屋に置いてあった
目覚まし時計の秒針よりも小さい音でしか聞こえなかったのです。

これなら思いっきりサックスを吹いても、隣家の方は、聞き耳を立てて
なんとかやっと、かすかに音が聞こえる程度です。
その後、仕上げ工事として、壁・天井の一部に珪藻土を塗り、
床にはセラミックコーティングされたコルクタイルを貼ったので
もしかすると、更に音を吸引する結果になっているかもしれません。
これなら、マンションでも安心して楽器の演奏ができますね。

* Y's design studio *
| 仕事の話 | 13:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑