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Just cozy space ~心地いい空間探し~

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『琉球畳』と『縁なし畳』の違い

最近、以前に比べ、畳スペースを残したり、敢えて畳スペースを
作りたいというご要望が増えている気がします。


先日も、洋室しかなかったマンションのリノベーションを行ったのですが、
クライアントがアメリカ人だったため、敢えて小上がりのある畳スペースを
設置したいとのご要望がありました。



写真
小上がりの畳スペース



その際、畳を通常の長方形の畳にするか、正方形の畳にするかで
クライアントはかなり悩まれていました。

通常の畳は皆さんもよく御存じの長方形で、へりに縁がついているもの。



_1DX4159.jpg
通常の縁有りの長方形畳を使用した和室



正方形の畳とは、その長方形の約半分の縁サイズで形が正方形の畳のことです。



正方形タタミ
座面に正方形の『縁あり畳』を使用した椅子



ただ、6帖間で比べてみると、通常の長方形の畳が6枚ですむのに比べ、
正方形の畳の場合は12枚の畳が必要となり、どうしても価格が割高になってしまいます。

そして、正方形の畳には、縁が有るものと無いものがあり、
『見た目がいい』という理由から、一般的には縁の無い畳が好まれます。

縁が無いとスッキリ見え、よりシンプルでモダンな空間にも合います。



tatami.jpg
正方形の縁なし畳を『市松敷き』したもの



※市松敷きとは、畳の目を同じ方向ではなく一枚ごとに向きを変えて
 市松模様を作るように敷いた敷き方のことをいいます。



以前、畳屋さんも言われていましたが、正方形の『縁なし畳』=『琉球畳』と
思っている方も大勢いらっしゃるようですが、そうではありません。

琉球畳』は通常の畳に比べて畳の目が細かいのが特徴で、その名前の通り、
沖縄で生産された『強度のあるイグサ』を使用して作られたものです。

この『強度のあるイグサ』とは、カヤツリグサ科の七島藺(しっとうい)という草を使用し、
このイグサで織られた畳表を使って作られた畳を、正方形でも長方形でも
本物の『琉球畳』と呼ぶのだそうです。


ただ、この『琉球畳表』は機械ではなく、全て手織りの作業で織られるため、
最近では後継者難の問題から、本当の沖縄産の手織りものは少なく、
熊本や中国で織られた七島イグサを使用したものもが増えているそうです。

熊本産や中国産のものは本当の『琉球畳』ではないため、
正式には『琉球畳風(もどき)』と呼ばれています。


上記のような問題から、本当の『琉球畳』は非常に高価なため、
最近の正方形で縁の無い畳は、『琉球畳風(もどき)』や『縁なし畳』が主流となっています。

縁なし畳』とは、現在、正方形の『琉球畳』の代わりに主流になっているもので
通常のイグサを『目積織り』という手法で細かく織り上げている『目積表』を使用しています。

これは一般的な畳表とも違う織り方で、縁無しの畳を作り易いように
より細かい織り目になっています。


IMG_4942_20140517122055ade.jpg
左から通常の畳表 目積表 琉球表



以上のように、現在では正方形で縁の無い畳の主流は『縁なし畳』と言うことになります。

縁なし畳』は見た目にもシンプルで素敵ですが、縁が無いので、
縁有りの畳に比べるとへりの傷みが早く、価格も高くなりますので、
使用する部屋の用途とメリット、デメリットを考慮して選ばれると良いと思います。



* Y's design studio *


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